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札幌宮丘公園野鳥日記

札幌宮丘公園野鳥日記

キビタキ

【Ficedulanarcissina】 スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科  英名=NarcissusFlycatcher

体長約=14センチ(スズメ大)、翼長=7~8センチ、体重=14~17g

繁殖期は5月~7月。一腹卵数=4~5。抱卵期間=約13日。雛は約12日で巣立つ。

種子島など南西諸島には黄色のやや淡い亜種「リュウキュウキビタキ」が留鳥として居る。

関口さん、キビタキ

                  ↑関口健一様からご提供写真、キビタキ♂




色=♀は地味はオリーブ褐色

=♂は背中部分は黒が基調、胸や喉お腹、眉部分や腰は見事なまでの鮮やかな黄色



日本の野鳥中にはこのキビタキをはじめ、マヒワ、キセキレイ、シマアオジなど黄色い体色をした野鳥は何種類かいますが、ごく数種類です。その中でも特にキビタキは綺麗で、綺麗な囀りもするので、バードウオッチャーも憧れ、私も好きな鳥の1種です。



生息地は種子島や八重山諸島では1年中見られるそうですが、日本全国の平地から山地の林に5月頃渡来・分布し、秋遅くまで日本に留まります。

この鳥はヒタキ、英名フライキャッチャーという仲間の仲間で、大抵木の枝などに対して垂直に止まり、ヒタキ類の特徴の餌取りで空中を飛ぶ虫を捕らえたり、葉や枝にいる昆虫類や蜘蛛類を採餌して生活しています。



さて、キビタキの地鳴き、つまり普通一般の生活をする時に出す声ですが、ヒッヒッ、チュウチュウと淋しげに鳴き、最後にクルルルッと鳴きます。しかし囀りは大変複雑で、長く、変化に富み、バリエーションも豊富です。しかし良く良く聞いていると同じフレーズを何度も繰り返しているので、それが聞こえると、姿が見えなくてもキビタキがそこに居るのが解ります。

しかしこのキビタキの囀りは、多くの鳥の囀りが目立つ所に止って囀るのとは違い、木の上部には止まらず、中間程の場所で囀りますから、キビタキはちょっと見つけづらい野鳥かもしれません。

キビタキ1

                    ↑野鳥大好き撮影(下手ですみません)




で、その囀りですが、私の耳には早口で、「テュチュルチュルルチュルル、タッタカアタータッタカター」とその声が聞こえるもので、私は「キビタキーって、チャッチャカチャー」と、良く探鳥会でその囀りの真似するんですよね。またキビタキはこの囀りの中に、他の鳥の声を真似て鳴くことも有り、私もクロツグミの声を真似した声をまぜて囀っているのを聞いた事があります.(私は聞いた事がありませんが、クマゲラの声までも取り入れたという例もあるそう。)



ところで、このキビタキは渡来して間もなく、♂同士で凄い縄張り争いを展開します。文献ですと巣近くでは♀もこの争いに参加するということとです。私はその♀の参加までは見た事はありませんが,♂同士が争う様子は何度か見た事があります。

それは嘴をパチパチ鳴らしたり、ブーンというような、まるでハチの様な羽音の様な音を出していました。しかしこれは私が見ていると、どうも止まっている時にも聞こえますので、羽音では無く、嘴による彼らの怒りの声?らしいのですが、そんな音を出しあって、追い回したりしたり、中には地上に落下してまでして、もみあったり喧嘩していました。



それとこのキビタキは他の鳥が囀らなくなってからも結構遅くまで(去年は7月20日迄聞く)囀り続けるんです。ヨーロッパからロシアにかけては、マダラヒタキやシロエリヒタキというキビタキに近い種類が住んでいますが、彼らは複数縄張り性と言って、2カ所以上の離れた所に縄張りを構え、一夫多妻となる事があるそうですから、これはあくまで私主観で、そんな文献はちょっと私では調べられませんでしたが、キビタキは上記ヨーロッパ在の2種のごく近縁の仲間=もしかしたら、彼らも一夫多妻なのでしょうか?。



まだまだ囀る事もあり、綺麗な鳥で、北海道の場合ちょっとした森にも居るので、黄色い綺麗な小鳥、キビタキに皆さんも会って見て下さい。


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